2012年6月20日水曜日

外国の心理療法家はみんな多忙です。

アメリカ留学中には、前述のようにクロッパー先生が大変に目をかけてくださって、大学の講義が終わったあと、たとえば病院へのスーパーバイズ(臨床の実際例について、指導をすること)など、いろいろなところに連れていってもらいました。

そのときに先生の車に同乗させてもらうわけですが、いつも仕事がびっしりで、ちょっとそのへんのスタンドで買ってきたサンドイッチなどで昼食をすませて、次の仕事、次の仕事と、精力的にこなしていきます。

そこで、私が「先生はほんとうにお忙しいんですね」と言ったら、こんな返事でした。「私はアナリストです」そのときに、ああ、分析家というのはこういうものなのかと、つくづく思いました。

そのへんでぼやっとしている時間など、まったくないのです。これはなにもクロッパー先生だけが特別ではなく、外国の心理療法家はみんな多忙です。

ただ、外国人の場合は、休みをとるときには、きっちりととります。私たち日本人には、これがなかなかできません。欧米人はそこが違います。

私など、土日もなく仕事をしていますが、彼らは土日には必ず休みますし、夏休みは1ヵ月間、きっちりとります。日本では、「来月一ヵ月間は夏休みをとりますから」などと言っても、通りません。

そういうことが、なにか罪悪であるかのように受けとられる傾向があるし、実際、ものごとが動かなくなります。ただ、外国へ行くことは許容してくれるので、外国へ行っているときというのは、私には非常に大事な時間になります。